バラエティー特番「あの金、どこ行った?」と「マル分の1の頂点」はレギュラー化してほしい
先週から今週にかけて目にしたバラエティー特番2本が面白かった。
■他人の不幸は蜜の味の「あの金、どこ行った」
1つは16日のフジテレビ系「あの金どこいった? 逆転人生にかける有名人」。過去に大金を手にした有名人がお金をどう使い、なぜ失い、そして今どうしているのかを追跡するドキュメンタリーバラエティーだ。番組ではどん底に落ち切って、再起をかけて奮闘する様子も追っていてそこが救いでもある。
最初は元光GENJIの大沢樹生。当時の年収は3000万円で「(光GENJI在籍期間)7年で2億円いったかいかないかくらい」と包み隠さず金額を告白。大沢は1500万円でベンツの560SLを、さらにバブル期に百合ケ丘の山の上に3LDKの分譲マンションを1億5000万円で購入したが、10年後に売る時はわずか3000万円だったと。
ここでMCの草彅が自身もビンテージのジーンズなどを買い、「お金なんて使ったらなくなっちゃう。すっからかん」と明るく笑わせた。
現在、大沢はライブや俳優活動の他、焼津FMでレギュラー(2カ月に1回、8本撮り)、五反田で「樹馬」という馬肉料理の店をプロデュースしている。そこから毎月売り上げに応じて数万円が入るとか。
大沢の他、杉田かおるや亀田興毅、ボビー・オロゴンら有名人、食品偽装の「船場吉兆」のささやき女将の息子、圧巻は「ぷよぷよ」を作った社長で、稼いだ70億円は消え、90億円の借金を抱え、現在は5万円のアパートに暮らす等々。「他人の不幸は蜜の味」だ。
MCは草彅剛とホラン千秋。草彅はこの秋の同局の連ドラ「終幕のロンド」に主演し、遺品整理人を演じる。番宣を兼ねてのMC起用だろうが、草彅のとぼけた味わいがいい具合に毒消しになり、ほっこりしていたのがよかった。


















