フォーサイト 山田浩司社長(1)聴力を失うとの診断にサラリーマンを断念
フォーサイトは行政書士や社会保険労務士、宅地建物取引士などの難関資格取得のための通信教育事業を展開している。
設立は1993年。創業者の山田浩司社長(63)は1962年に名古屋市に生まれた。
「子どもの頃は4畳半と6畳の風呂なしの長屋住まい。父は浴衣を染める職人でしたが、なぜか彫りものを入れた人が家で父と酒を飲んでいた記憶があります。両親は大酒飲みで、夫婦で毎日ビールの大瓶を20本も飲んでいました。私もその影響で、今、ビールは水がわりです(笑)」
高校時代、中華料理店でアルバイト。働いている人は中卒ばかりで仕事は厳しかった。学歴がないと一生このままかと思い、大学を目指す。金がないので予備校などには行けず、高校の各教科の教師に頼み込み、個人的に指導してもらい、参考書は古本屋で調達。1浪して名古屋大学法学部へ。
大学時代も家庭教師、工事現場の夜間警備などをして司法試験を目指したが、30歳くらいにならないと合格しない時代で、親から金がないから早く社会にと言われ、就職活動を。当時、難関といわれていた総合商社に内定を得た。


















