【チュニジア】アフリカ予選10戦無失点 堅守が光る「カルタゴの鷲」は日本が苦手とするチーム
森保ジャパンの2026年北中米W杯1次リーグF組・2戦目(日本時間6月21日午後1時キックオフ)の相手、チュニジアの愛称は「カルタゴの鷲」。猛禽類の代表格である鷲は鋭い爪と口ばしを持ち、小型哺乳類や鳥類を捕食する獰猛なイメージが強い。が、現チュニジア代表のFW陣に欧州5大リーグの強豪に所属し、相手DFをなぎ倒しながらゴールを狙うような<獰猛系FW>は見当たらない。元ワールドサッカーグラフィック編集長でDAZNのフランスリーグ解説者を務める中山淳氏がこう言う。
「W杯予選で出場機会の多かった身長190センチのFWマストゥリはロシアで、スピード系FWアシュリはデンマークでプレー。他のFW陣もカタール、Jリーグなどに所属しており、欧州5大リーグの上位クラブで活躍しているような選手は見当たらない。地中海に面した北アフリカに位置するチュニジアは、伝統的に組織立った堅守を前面に押し出し、失点しないことで試合のペースを握っていき、速攻から数少ないチャンスをモノにする試合運びが持ち味。現代表もMF陣、DF陣にタレントが揃っている」
チュニジアは今W杯予選で世界を驚かせた。ナミビア、リベリア、赤道ギニア、マラウイ、サントメ・プリンシペと対戦相手に恵まれたこともあるが、10試合9勝1分けで通過。しかも得点22、失点0と全試合クリーンシートなのだ。


















