言葉より先に伝わる「表情」を意識する
話す力・聞く力編(5)
自分では普通に話しているつもりなのに「なんか怒ってる?」と言われて、ドキッとした経験はありませんか。
人は、言葉そのものよりも、表情や声の調子、何げないしぐさといった「非言語の情報」から気持ちを読み取ると言われています。
今回は、そんな非言語の情報の中から「表情」についてみていきましょう。
■表情と言葉を一致させる
たとえマイクをオフにしていても、相手は画面越しに表情を見ています。口角を少し上げるだけで「話を受け止めてもらえた」と感じ、安心します。感じのよさは、言葉よりも先に、表情から伝わるのです。
反対に「へらへらしながら謝る」「無表情でほめる」など、表情と言葉が一致しないと相手は不信感を抱きます。よくある誤解は、言葉そのものより、表情と気持ちのズレから生まれることが多いものです。
■自分の表情グセを知る
誰にでも、無意識の表情グセがあります。考えごとをしていると眉間にしわが寄る、真剣になると目つきが鋭くなる。こうしたクセは自分では気づきにくいものです。オンライン会議の画面などで、まずは自身のクセを知り、整えるよう意識する。その積み重ねが、誤解のないコミュニケーションにつながります。

















