「日本ポップス史 1966-2023」スージー鈴木著

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「日本ポップス史 1966-2023」スージー鈴木著

 人気音楽評論家が、各時代を席巻し、特に輝きを放った音楽家にスポットライトをあて、自らの音楽体験も盛り込みながらつづるポップス通史。

 まず語るのは1972年の吉田拓郎。誰にでも真似できそうで、できないその作品の背景にある音楽的素養から、そしてコンサートツアーというスタイルを確立させるなど音楽ビジネスに果たした役割までを考察しながら、拓郎こそポップスターの名にふさわしいと語る。

 以降、著者が日本のロックの起点に定める66年リリースのザ・スパイダースのアルバム「ザ・スパイダース・アルバム№1」におけるかまやつひろしの音楽性から、サブスクがもたらした新世代のトップランナー、2023年のVaundyまで。日本ポップス界の進化の過程をたどる。 (NHK出版 1133円)

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