著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

あとでいいや…「先延ばし」を軽減するための2つの重要ポイント

公開日: 更新日:

 私たちはなぜ、やるべきことを「あとでいいや」と思ってしまうのでしょうか。こうした“先延ばし”は、多くの学生や大人に共通する心理現象です。

 スペインのロヨラ・アンダルシア大学の研究によると、大学生の約7割が慢性的に先延ばしをしていると感じており、先延ばしとは単なる怠けではなく、自己調整の失敗だとうたっています。自己調整が上手にできないことで、「先延ばしをしてしまった」と自己嫌悪に陥る──つまり、時間管理だけの問題ではなく、感情や思考のコントロールにも深く関わっているというわけです。

 この点を深掘りした、同大学のサルゲロ=パソスとデ・コサルの研究(2023年)があります。

 研究チームは、13~23年に発表された質の高い研究論文32件を集め、それらを評価・要約するという、総括的な調査を行いました。その結果、先延ばしを軽減するために重要なポイントが2点あることが判明しました。

 まず1つ目が、目標に合わせて計画を立て、自らコントロールしながら実行する能力──、先の研究でも報告されている「自己調整」です。実に、32件の研究論文の約9割が「自己調整」の重要性を説いており、1日のスケジュールを立て、小さな期限を設けることが望ましいといったことを挙げています。

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