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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

中山美穂の20億円遺産が“無用”になったうら悲しさ

公開日: 更新日:

 となると、処分して税金を支払っても手元に残る金はわずかで、面倒くささを考えて放棄という選択もあり得るだろう。相続の権利は第2順位(親)、第3(きょうだい)に移るが、中山さんがきっかけで、日本の相続税が高過ぎるのではないかといった議論が国会でも取り上げられた。

 取材を通じて、生の中山美穂さんを見てきた当方としては、素直で明るい受け答えをして好印象だった彼女が思い出されるし、長いタレント人生の中で何度か失意の期間を過ごしてきたであろうことも想像できる。

 元夫との結婚でパリに移住して新しい生活を送っていた頃のことだ。所属事務所の幹部が「アイドルから女優に脱皮を成功させ、ようやく仕事を選べる女優になった」と喜んでいた矢先の海外。「これじゃあ、仕事を入れられない」とボヤいていたが、本人はそれでも出産と子育てをがんばっていた。離婚となり、息子に父親と母親のどちらと暮らしたいかを選ばせたら父親を選んだというので、彼女はひとり帰国して仕事復帰した。その後、息子に会いたいという思いはかなわず、またマネジメントを任せていた実母との確執もあり、結果、孤独な中年期を送っていたように思われる。財産はいずれ息子や孫に使ってもらいたいと蓄えていたのかもしれない。

 あの“笑顔の中山さん”を知っているだけに、あの時の表情がうら悲しく思い出されて仕方ない。

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