高市首相は今の天皇や上皇が嫌で嫌でならない 保守派のホンネは天皇制「崇拝」ではなく「衰退」

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 翌日、異例なことに宮内庁が、「両陛下は歴史から謙虚に学び、平和を守り続けることが大切との思いで式典に臨んでいた」と発表したのである。

■唐突に養子案を持ち込んだ

 私は、「愛子天皇」の可能性を葬り去っただけでなく、旧皇族から男子を養子に迎え、結婚して男の子が生まれたら天皇にするというバカげた案を、唐突に皇室典範改正に入れ込んだ背景に、高市首相の“怨念”のようなものを感じる。

 国民の総意ではなく、政治家の操り人形のように動く天皇をつくろうという“企み”ではないのか。

 そして憲法第1条をこう変える。

「天皇は主権の存する“国家”の総意に基く」

 上野千鶴子東大名誉教授は月刊誌「世界」(8月号)で、こう書いている。

「保守派は天皇を尊崇すると言いながら、実のところ継承者の選択肢を狭めることで天皇制の衰退に手を貸していることになる」

 初の女性首相というだけで、頭の構造は“ネトウヨ”同様の高市首相が、万が一、後世に名を残すとすれば、「天皇制崩壊のきっかけをつくった首相」としてなのかもしれない。 (文中一部敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

【連載】週刊誌からみた「ニッポンの後退」

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