俳優・柳沢慎吾「サービス精神」の源泉どこに? 「芸歴48年・64歳」で全国ツアー敢行
「15歳から18歳までは青春時代、あとの残りはずっと青春」
──でも、昔の撮影現場は怒号が飛び交ってたんですよね。
そうですよ。鍛えられたよね。苦しかったけどね。あの時代を経験したから、今があるって思うよ。今の若い子たちは、みんないい子で可愛いよ。でも、あの時代だったら、どうなっちゃってたかなあ。「バカ野郎!」って言われるの普通だもん。怖かったよね。今、そんな言い方したらパワハラでしょ。時代は変わったよね。今、若い女優さんと監督は、「(シナをつくりながら)キャンとく~♡ このセリフなんですけどぉ~」「ん、何? いいよ、いいよ、変えましょう。うん、うん」なんてね。これ、昭和だったら、「あ? あんだって!? 言いなさいよッ。つべこべ言わずにッ!」って一喝です。
──慎吾さんは、どうして上からも下からも慕われるんですか?
うーん……やっぱ人柄かな。ダッハハハハッ!(とウインクしながらこちらを指さしポーズ)。
──(笑)怒ったりすることはないんですか。
一度だけあるよ。ある撮影現場で監督がエキストラの人にすごい言い方してたのね。「おい、何やってんだ!」「違うだろ!」とか。自分の親くらい年配の人にすごく失礼なの。それ聞いてたら、だんだん腹立ってきちゃってさ。「役者はエキストラの方がいるから引き立つのに、その言い方はなんだ!」ってキレちゃった。周りはシーンとなっちゃってね。俺、とにかく周りにいるみんなが楽しくないとイヤなのよ。役者もスタッフもみんな。とにかく周りの人が笑ってるのが好きなの。基本的に人が好きなんでしょうね。一番のストレス解消法は人と話すこと。そして相手が笑っていること。話してないと絶対ダメなのよ。
──それは奥さんとも?
話しますよ。結婚して30年以上になるけど、今でもいっぱい。奥さんがどちらかというと聞き役かな。でも、ドラマも全部チェックしてくれて、「変わらないね」って。年を重ねて、顔にいいシワが出てきたなんて言われるね。
──今後の夢は。
舞台は続けていきたいよね。よく言うんだけど、「15歳から18歳までは、青春時代、あとの残りは、ずっと青春」って。いいこと言うでしょ!(笑)。還暦過ぎたからとか、もう年だからとか思ってちゃダメ。俺なんか、トランペット始めたの62の時じゃない。単独の舞台も、去年が初めてよ。でも70になったら、「甲子園」はさすがにキツいかな。天理高校の応援歌みたいに、ゆっくりしたテンポで「テーンテ、テッテ、テッテ、テ、わっしょい」ばかりならいいけど、横浜高校は、「テテンテ、テンテン、横浜~」って速いから息が切れちゃうから(笑)。
(聞き手=平川隆一/日刊ゲンダイ)
▽柳沢慎吾(やなぎさわ・しんご) 1962年生まれ、神奈川県小田原市出身。79年、ドラマ「3年B組金八先生」でデビュー。「翔んだカップル」シリーズを経て、83年開始のドラマ「ふぞろいの林檎たち」で人気は全国区に。バラエティー番組でも活躍。9月25日から来年4月11日まで、福岡・大阪・神奈川(小田原)・愛知・広島・東京・宮城・北海道を巡る単独ライブ「日本列島大捜査網 THE柳沢慎吾劇場 ★ROCK45TOUR」を開催。



















