滝藤賢一「逃げたいという心理は誰しもある」50歳目前でより貪欲になった“生涯修業”という姿勢
俳優の滝藤賢一さん(49)が、公開中の映画「遥かな町へ」に出演している。「孤独のグルメ」(扶桑社)で知られる漫画家・谷口ジローさんの名作を原作に、大谷亮平さん演じる主人公・中原博史が今の魂のまま、中学生時代にタイムスリップしてこれまでの歩みを見つめ直す人間ドラマ。滝藤さんは博史の父・与志雄を演じた。
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──撮影前からロケ地の鳥取県倉吉市に入られていたそうですね。
「クランクインの数日前に倉吉に入り、車で砂丘を回ったり温泉に通ったりしていました。撮影中も、出番がいったん終わった時期に一度東京に戻りましたが、帰ると滝藤賢一の顔になってしまうんです。東京には家族との時間や街の誘惑もありますから。なので、与志雄の顔でいられるように自分の撮影シーンの前に倉吉に戻って、若い頃の与志雄のシーンや、尊敬する俳優のひとりである戸田菜穂さんの場面を見学していました」
──クライマックスには本物の蒸気機関車が登場します。
「観光用に走っている蒸気機関車を動かしてきて、撮影に使用したんです。当初は『駅ホームでの芝居中に蒸気機関車が入線してくる』という動きは難しいと言われていたのですが、やることになって一発本番。段取りを何度も行いました。どのタイミングで到着するかわからない中での芝居でしたが、それがよかった。リアルなシーンになりました」
──与志雄は洋服店の主人です。滝藤さんのお父さまはボタン屋をされていたとか。
「与志雄は父親をイメージして演じたところもあります。大事なことしか言わず、普段は全くしゃべらない。毎晩、テレビを見ながら瓶ビールを1本飲む、静かで真面目な人でした」


















