シニアは「得する喜び」より「損する恐怖」にまんまと引っ掛かりがち
【本日限定・WEB予約限定】秋の特別プラン、高級懐石と源泉かけ流し。なんと衝撃の半額5万円引き!
秋風が心地よくなり、「久しぶりに温泉でも……」と、軽い気持ちでパソコンを開いたのが運のつきだった。
今年の紅葉狩りは少し奮発して「高級旅館」としゃれてみようかと検索。そして、この広告にぶち当たったのである。
シニア世代にとって、響きのいい宣伝文句。これはなかなかに破壊力が大きい。画面の端では「このプランを現在14名が閲覧中」「残りわずか2部屋! あと3分でこの価格は消滅します」と、赤いタイマーがチクタクと音を立ててくる。
さらにその下では、「東京都の佐藤様が、たった今このプランを予約しました!」というポップアップが出現する。
人間の脳というものは不思議なもので、「得する喜び」よりも「損する恐怖」のほうが圧倒的に大きい。
「今逃したら、今年の高級旅館は二度と手に入らないかもしれない」という焦り。しかも、私たちシニアは、デジタルな画面の裏側のからくりに慣れていない。

















