(2)じわーっとゆっくり筋肉を伸ばせば眠りに好影響を与える
前回、「運動後のストレッチは筋肉痛の予防になりません」とお伝えしました。筋肉痛は、いわば筋肉の細かな部分にちょっと傷がつくような現象。ストレッチで筋肉を伸ばしたり縮めたりしても、傷には影響を与えないからです。
ストレッチは疲労回復の促進にもなりません。筋肉は血管を挟んでいるので、ストレッチで一時的に血流が制限され、解放された瞬間に一気に流れます。一見、血流が良くなったようですが、トータルで見るとそうではありません。つまり「血流が増す=疲労物質の代謝が早くなる=疲労回復促進」といった図式は成り立たないのです。
では、運動後にストレッチをするメリットはゼロなのか?
運動を夜に行う人は、ストレッチを取り入れることで眠りやすくなる可能性があります。運動をすると、自律神経のうち「興奮」をつかさどる交感神経が優位になり、眠りに影響を与えることがあります。
一方、じわーっとゆっくり筋肉を伸ばすと、体の緊張が解けてリラックス状態になり、副交感神経が優位になりやすくなります。副交感神経は「休息・鎮静」をつかさどる自律神経のひとつ。結果、眠りやすくなるのです。


















