「海から来るもの」藍上央理著│水難事故死亡者ゼロの町に伝わる奇妙な風習
「海から来るもの」藍上央理著
妊娠5カ月の詩織は、夏休みの3日間を夫・剛の同僚が所有する海沿いのコテージで過ごすことに。2年前に亡くなった剛の前妻の子・美愛も一緒だ。結婚してから2年、8歳になる美愛は詩織のことを無視し続け、言葉を交わそうとしない。
初日の夜、剛が会社に呼び出され、詩織と美愛はコテージに残ることに。翌日、愛犬と海辺で遊んでいた美愛が姿を消し、パニックに陥った詩織は、管理人の詠美に助けを求める。捜索が続く中、眠れぬ夜を過ごす詩織は町の観音堂に連れて行かれる。町では新月の夜に女性たちが観音堂に集まる風習があるという。女性たちによると、海で遭難者が出た時は、魚籃観音にお願いすると帰ってくるといわれているらしい。
水難事故死亡者ゼロの海辺の町を舞台にした長編ミステリー。
(光文社 836円)


















