元祖“黒船グラドル”アグネス・ラム来日騒動

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 もっとも、当のアグネスは日本での芸能活動にはまったく興味を示さなかった。
 大ブレーク直前の75年11月には撮影で来日しているが、人とクルマが多いのにあきれ、地下鉄では気分が悪くなったという。寒い国は好きじゃないというアグネスは「ハワイ以外の生活は考えられない」「夢はモデルをやめて、カウアイ島に山荘を建てて結婚して、父と母と一緒に暮らすこと」と語った。

 76年7月には来日が予定されていたが直前にキャンセル。過密スケジュールとマスコミの取材攻勢を嫌ったアグネスが拒否したのではないかとのウワサも流れた。

■2児の母もプロポーションは健在

 それでも商魂たくましい芸能業界は放っておかない。歌手デビューにドキュメンタリー映画撮影と仕事の幅は広がり、76年11月には2度目の来日が実現した。熱狂的歓迎を受けた羽田ではファンに笑顔を振りまいたが、人波に押しまくられて怯えきっていたとも。その後CM撮影にバラエティー出演とスケジュールをこなし、「新春スター隠し芸大会」(フジテレビ系)の収録では振り袖姿まで披露した。百貨店のサイン会では先着100人のところに3000人のファンが押しかけ、1時間の予定が20分で切り上げられる騒ぎに。翌年5月、3度目の来日では広島フラワーフェスティバルでファンが殺到して消防車で会場を後にするハプニングも起きた。

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