(3)メニエール病のセルフケア…水分摂取と有酸素運動

公開日: 更新日:

「メニエール病」の治療法は4つあります。それは、生活習慣改善などのセルフケア、投薬、中耳加圧療法、手術です。

 メニエール病は残念ながら根本治療がなく、投薬、中耳加圧療法、手術のいずれも、内耳にリンパ液をためにくくするものではありません。そのため、私がメニエール病の患者さんに最初に指導するのは、セルフケアです。内耳のコンディションを良くし、その上で投薬、中耳加圧療法、手術といった患者さんに必要な治療へと進みます。

 セルフケアの2大柱は、水分摂取と運動です。

「内耳が水ぶくれになっているのに、水分摂取?」と思われるかもしれませんが、水分摂取によって内耳の血流が良くなり、水分の排出が促されます。水分摂取制限の持病がある方を除き、1日1.5~2リットルの水分摂取を心掛けてもらいます。

 水分は、水道水、ミネラルウオーター、お茶など、刺激の少ない飲み物であれば好みのもので構いません。コーヒー、紅茶、ジュースなどもOKです。ただし、糖分入りは肥満糖尿病のリスクを高めるのでほどほどにしてください。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか