日本ハム新庄監督「監督は頭おかしい」と自虐も…CS敗退崖っぷちでも大きな収穫    

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 負けても収穫あり、だったのではないか。

 16日はソフトバンクの柳田の3ランに沈み、0勝3敗と崖っぷちに立たされた日本ハム。先発した高卒4年目の福島蓮(22)が8回途中2失点と好投しながら、打線に見殺しにされた。

 試合後の新庄剛志監督(53)は「明日から4つ勝ったらね、ドラマが起こるんで」としたが、手応えもあったのではないか。

 初戦の先発は今季、高卒4年目で8勝と活躍した達孝太(21)。期待の若手右腕をCSファイナルステージの初戦に抜擢したことについて、評論家の里崎智也氏は日刊スポーツのコラムで「リーグ優勝から日本一になる大布石に見えた」と書いた。

 球団OBも言う。

「CSファーストSでエースの伊藤と北山を起用しており、3戦目に先発予定だった達をファイナル初戦に持ってきたのは順番通り。とはいえ、経験が浅い上、今季はソフトバンク相手に打ち込まれていた右腕に大舞台の初戦を任せたのは、来季に向けての成長を促したかったから。そこにきて、2戦目も新庄監督が大きく期待を寄せる福島が好投。七回終了時で自己最多の116球。てっきり降板させるかと思いきや続投させて、最終的に125球を投げた。勝ちにいっているのは間違いないが、来季に向けて若手が経験を積み、自信を得たことは大きな収穫です」

 新庄監督は試合後に「達くんも福島くんも、今年出てきた若い投手をファイナルで先発させる監督は頭おかしいなって」と笑っていた。何もかも計算通り──というわけか。

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