【タチウオ】「脾」を強化して「気」を補い秋バテを改善
澄み切った青空、心地よい秋風。過ごしやすい季節になったのに、どうも身体がだるい、疲れがとれない……。それは「秋バテ」のせいかもしれません。
秋バテとは、夏が終わり、秋口に見られる不定愁訴のことを言います。症状としては疲労、倦怠感、めまい、頭痛、胃の不調、食欲不振が多くみられます。不眠、気分の落ち込みなどメンタル面のトラブルが現れる場合もあります。
秋バテの大きな原因は、気温や気圧の変化による自律神経の乱れからくるものです。秋は朝晩の気温差が大きく、秋雨前線や台風の発生などで気圧の変動も激しい季節です。気象状況の変化に自律神経の調節が追いつかず、身体のバランスが崩れてしまうのです。
また、夏の間に蓄積した疲労も影響を及ぼします。近年の猛烈な暑さのために、身体には想像以上の負担がかかっています。冷房の効いた室内と暑い屋外の温度差は身体に大きなストレスを与え、自律神経が乱れがち。さら冷たい食べものや飲みものの摂りすぎによって身体の内側に冷えが蓄積して、胃腸機能が低下する原因になります。夏の間に疲弊した体調が回復しないまま秋に突入すると、一気に身体が不調に見舞われるのです。