永山絢斗容疑者の逮捕は氷山の一角か…芸能界に広がるカジュアルな“大麻汚染”の深刻度

公開日: 更新日:

 実際、長期的な使用による体への影響らしき言動もあったようだ。

「2012年の初舞台を降板した際、直接の原因はバイク事故でしたが、それ以前に稽古などに集中する意識が足りないとの声もあったとか。また、バーで泥酔して揉め事を起こしたり、NHK『あさイチ』に生出演した2016年、突然奇声をあげる放送事故を起こしていた。大麻に依存すると脳に影響を与え、知的能力が低下したり、幻覚妄想といった中毒症状が出る。それかも知れない」(前出の音楽関係者)

■著しい想像力の欠如、社会に与える影響大きく…

 最近は、そんな大麻がより身近に売買されているという。

「ちょっとしたバイトや、副業感覚で密売人になる若者が増えて問題になっているんです。ネットで自生しているところを調べたり、手軽に栽培できる方法も載っているし、ネットなら名前や住所を明らかにしないで取引できる匿名配送システムも珍しくない。ネットでは、吸引キットも普通に売っているし、幻覚成分を抽出した『大麻リキッド』とか『大麻ワックス』も出回り、イタチごっこ。高校生の使用など低年齢化も進んでいます」(冒頭の業界関係者)

 ひとに“見られる”ことが仕事の俳優が社会に与える影響は絶大で、永山容疑者のケースでは映画ドラマの降板など損害は甚大。しかし、こうした事件を耳にしながらも「俺は大丈夫」と今もクスリをやめない芸能人が存在するのだから、著しい想像力の欠如は自業自得というしかないだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」