紀州のドン・ファン元妻に「無罪」判決…検察の誤算と裁判員に影響与えた“ストーリー”

公開日: 更新日:

 覚醒剤を購入しようとした理由について、元妻は11月の被告人質問で突然、「セックスの時に勃たなかったので、社長から『覚醒剤でも買ってきてくれないか』と頼まれた。渡した翌日、『使い物にならん。偽物や。もうおまえには頼まん』と言われた」と主張した。

 早貴被告のスマホには「覚醒剤 死亡」「完全犯罪」といった検索履歴が残っていたが、致死量や覚醒剤を飲ませる具体的な方法を検索した履歴はなかった。

 判決では<多額の遺産を相続できるなど殺害の動機になり得る事情はあった>としながらも、<携帯電話に「覚醒剤」や「完全犯罪」などの検索履歴があっても、殺害を計画していたとまでは推認できない><氷砂糖の可能性もあり、覚醒剤に間違いないとは認定できない><野崎さんが、覚醒剤を誤って過剰摂取していないとは言い切れない。このため犯罪の証明がない><被告が殺害したとするには合理的な疑いが残る>として無罪とした。裁判員を務めた20代の男性は「判決を出す上で悩みはなかった」と話した。

「合理的な疑いを入れるかどうかは主観的な判断なので、裁判官によって違う」と、弁護士の山口宏氏がこう続ける。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  3. 3

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  4. 4

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  5. 5

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 7

    近藤真彦「ヤンチャでいたい」にギョーカイ震撼!田原俊彦をも凌駕する“リアル・ジャイアン”ハラスメント累々

  3. 8

    「モーニングショー」コメンテーター山口真由氏が5週連続欠席…気になる人間関係と体調を心配する声

  4. 9

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  5. 10

    参政党の躍進は東京、神奈川だけにあらず? 地方では外国人規制に“地元ネタ”織り込み支持拡大狙い