突発性頚椎硬膜外血腫と闘う三浦雄一郎さん「ストックを突いて歩けるだけ儲けもの」

公開日: 更新日:

 救急車で運ばれたのは北海道医療センターです。到着すると、必要な検査をしてすぐに手術の準備が始まりました。そこには脊椎・脊髄の専門で有名な先生がいらして、その先生が手術をしてくれるというので「命を預けます」という気持ちでした。

 怖いとか不安は感じませんでした。自分でも「これはもう手術以外ないだろう」と思っていましたから。ただ、首から下が全身麻痺していましたから、リハビリに長い時間がかかりそうだということは覚悟しました。そのときすでに聖火ランナーを務めることが決まっていたので、「その日までにはなんとか杖を使って歩けるくらいにはなりたい」と思っていました。

 術後は寝たきりの期間が2カ月ほどありました。その後、リハビリ専門病院に転院して、本格的なリハビリの開始です。最初はパワースーツという機械のアシストを使って立ち上がったり、歩いたりしました。でも、やっぱり自分で動くことや人にマッサージをしてもらうことの方が圧倒的に重要で必要なことだと感じました。車いすの操作から、イスを使った立ち上がりや腰掛けなどで少しずつ筋力をつけて、手術から6カ月後にはスキーストックを杖にして歩けるまでになりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩