著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

全米で人工妊娠中絶の是非めぐる住民投票が注目だが…目的が州によって全く逆という驚き

公開日: 更新日:

 一方、ケンタッキー州では全く逆で、州憲法に中絶を「禁止する」項目を加えるかどうかの住民投票。ケンタッキー州の中絶に関する法律は全米でも最も厳しく、ほぼ全面禁止と言っていい状況です。この禁止を半永久的なものにすることを意図した住民投票です。

 一体どんな結果になるのでしょうか。指標になるのは、8月に行われたカンザス州での同様の住民投票です。

 カンザス州は保守が圧倒的に強い州で、住民も中絶禁止に賛成票を投じるのかと思ったら、逆のことが起こりました。過半数が禁止に反対。つまり保守であっても、中絶の権利を認めるべきと考えていることがわかったのです。

 今回住民投票が行われるミシガン州は、保守とリベラルが拮抗するいわゆる激戦州。既に成立した中絶禁止法を差し止める裁判所命令により、ギリギリ手術を受けられる状況です。ここでもカンザス州と同じ結果が出るのかどうか?

 それによっては、全米に住民投票の動きが広がる可能性もあります。議会も裁判所もダメなら最後は住民投票、という民主主義の実験としても注目したいところです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意