著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国では若者の7割以上がメンタル不安…助けを求めるのはポッドキャスト

公開日: 更新日:

 アメリカの若者の7割以上はストレスで疲れ切っている、4割がメンタル症状の診断経験があるなど、問題は深刻です。彼らが助けを求めているのが、メンタルをテーマにしたポッドキャストです。

 ポッドキャストは、アップルやスポティファイなどのサブスクを中心に発信される、音声メディアです。日本ではまだまだですが、アメリカには150万ものポッドキャスト番組があり、全人口の4割が聴いていて、その数は毎年10%近く伸びています。特に10〜20代前半のZ世代の聴取は、過去1年で1.5倍に増えました。

 人気の理由は、ポッドキャストがスマホアプリで聞けるパーソナルなメディアだからです。映像など余計な情報がなく、言葉がストレートに入ってくるというのは、ラジオとよく似ています。しかもYouTubeのように手軽に自分の番組を発信することも可能。

 若者にとってポッドキャストは、本音をぶつけられる安全地帯でもあるようです。スポティファイの調べでは、18〜24歳の過半数が、個人的な難問を親に相談する前に、ポッドキャストを聴いて解決しようとしているそうです。トピックとして若者世代の最大の関心事であるメンタルが注目されるのは、自然な流れといえるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  3. 3

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    トイレ盗撮も…谷村新司が息子を叱れない“恥ずかしい過去”

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    西野カナ×Perfumeショットにファンびっくり…ザワつき巻き起こした「のっち不在ショット」を読み解く