著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

バイデン大統領が大麻所持で有罪になった6500人を恩赦 米国で大きな反響

公開日: 更新日:

 バイデン大統領が大麻所持で有罪になった約6500人を恩赦すると発表し、大きな反響を呼んでいます。

 アメリカでは50州のうち、19の州とワシントンDC(コロンビア特別区)で大麻が完全に合法化され、37州で医療用の使用が認められています。非合法でも、持っているだけで売り買いしなければ犯罪にならない州もあり、完全に非合法の州はわずか4州です。 

 バイデン大統領は「こうした状況下で恩赦は当然」としていますが、今回の措置は大きく歓迎されている一方で、批判も受けています。

 というのは、恩赦の対象になる人が著しく限られているからです。1992年から2021年の間に、連邦法とワシントンDC(コロンビア特別区)の法律により裁かれた人のみ。ところが大麻所持に関しては、各州の法律で裁かれた人の方が圧倒的に多いのです。

 2010年から18年の間に、大麻所持で逮捕された人は全米で600万人もいますが、ほとんどが今回の恩赦の対象にはなりません。

 大きな一歩と評価が高い一方で、失望する声も少なくありません。中間選挙を前に支持率を上げたいからだろうという、意地悪な意見も出ているほどです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」