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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ハロウィーンを前に…キャンディそっくりな虹色のドラッグまん延を全米中の親が懸念

公開日: 更新日:

 ハロウィーン直前、アメリカの親たちが、あるドラッグに対する不安を訴えています。それは、キャンディと間違えそうな虹色のドラッグ「レインボー・ファンタニル」です。

 アメリカでは1年間に10万人以上が、ドラッグ過剰摂取死で亡くなっています。ファンタニルはそのおよそ3分の2を占める、非常に危険な合成オピオイド系麻薬。ヘロインの50倍、モルヒネの100倍の強さを持ち、2ミリグラムという鉛筆の先ぐらいの量で、死に至るとされています。

 レインボー・ファンタニルは、ファンタニルにカラフルな色を施したもの。米麻薬取締局がこの夏、「アメリカ各地で違法なレインボー・ファンタニルを押収した。それも錠剤から、子供が落書きに使うチョークの形状のものもあった」と発表。お菓子のようにカラフルな色にすることで、若者や子供をターゲットにしているのではないか? という懸念も匂わせるこの発表は、大きなニュースになりました。ラボでの検査の結果、毒性は通常の白い錠剤タイプほど強くないことがわかりましたが、これに驚いたのは親たちです。

 特にハロウィン時期には、親は子供の安全にとても敏感になります。

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