著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

多焦点レンズは保険適用外で値段が高いが「QALY」も極めて高い

公開日: 更新日:

 最近の白内障治療で、患者さんからの質問が多いのは多焦点眼内レンズです。2019年に国内で初めて遠・中・近の3焦点レンズが承認されて以降も、さまざまなモデルが登場しています。

 国内未承認のものでは、3焦点に「近中」「遠中」をプラスした5焦点レンズもあり、連続的にはほぼ全ての距離に焦点が合うようになっています。

 私はこれまで多くの多焦点レンズ挿入の白内障治療手術を行ってきました。当クリニックでは手術に使用できる多焦点レンズとして、国内で認可されているレンズ以外にも、世界的に普及しているレンズを海外から取り寄せることができます。

 最近の多焦点レンズの選び方としては「あまり近い所までは見えないが、光のにじみもなく自然に見えるもの」か「光のにじみなどはあるが、しっかり近くまで見えるもの」かの2択の傾向にあると思います。患者さんのライフスタイルによって、どちらがいいかを選んでいただくことが多いです。

 多焦点レンズでの白内障治療を希望される患者さんには、それぞれのレンズの見え方の特徴、メリット・デメリットをしっかりと最初に説明します。最近、患者さんの選択が増えているのが、「あまり近い所までは見えないが、光のにじみもなく自然に見えるもの」タイプに属するEDOF(イードフ)という眼内レンズです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?