未熟な外科医…「手術下手くそ罪」は成立するか
「手術を受けなければならないんですか? イヤだなぁ!」
患者につらい思いをさせる医療も、合法を装ったひとつの暴力装置と言えなくもないと思います。外科手術はどう見ても暴力です。麻酔がかかっているので患者さんは痛みを感じません。もちろん、患者さんも望んで手術を受けているはずです。
でも、やっぱり「暴力」です。ときどき手術の見学をしている医学生が「気分が悪くなりました……」と、いなくなってしまいます。
患者さんに「よかれと思って」やっているのですが、「やっていい人」は限られていなければなりません。本来、下手な外科医は手術をしてはいけないはずです。
しかし、今まで「手術下手くそ罪」は問われませんでした。西日本のとある市民病院で、ものすごい長い時間、心臓を停止して冠動脈バイパス手術が行われ、患者は亡くなりました。心臓は適切な手法であれば4時間ぐらいまでは停止させておいても大丈夫です。また元気に拍動し始めると考えられています。
執刀した心臓外科医が、どれだけ未熟だったのかはわかりません。ただし、40歳を越えたこの心臓外科医は、この日、初めて冠動脈バイパス手術を執刀したようです。


















