著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

SNSで話題沸騰…目を閉じて眼球を左右に動かすと眠くなる?

公開日: 更新日:

「SNS上で、目に関係する投稿がちょっと話題になっていた」と知人から教えてもらいました。その投稿の内容は「ベッドの中で目を閉じて、眼球を左右に動かす。1分ほど続けると眠くなる」というもの。

 なぜ眠くなるのか、そのメカニズムを解説する人もいたようです。それによると「眼球を動かす動眼神経には、リラックスモードに切り替える副交感神経の線維が含まれている。そのため、眼球を動かすことで副交感神経のスイッチがオンになり、心身がリラックスするのですぐに眠れる」という説明だったとか。

 知人いわく「すぐに眠れて、いつもより眠りが深くなったような気がした」とのことで、いまも続けているそうです。

 しかし、眼科医としてこの内容の真偽を問われれば、「嘘」という回答になります。確かに動眼神経には副交感神経が含まれています。ここまでは正しい。ですが、動眼神経は刺激できても、自律神経を一緒に反応させたり、コントロールすることはできません。

 もし目を動かすと睡眠導入が良くなるようであれば、昔からそのような方法が伝承されているはず。眼科医として長く働いていますが、これまでそういった話を私は聞いたことがありません。副交感神経が優位になることと、睡眠導入にはもちろん密接な関係があります。その発想であれば「瞑想」の方が副交感神経を優位にする効果が期待できると思います。

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