ヘッドハンター100人調査 「転職は2014年がベスト」
転職を目指すサラリーマンにとって、2014年は当たり年かもしれない。年収1000万円以上の転職サイト「ビズリーチ」が、各業界専門のヘッドハンター100人を対象に調査した結果、7割が「13年より好転する」と回答。必要スキルは、実績や専門性より、グローバルだという。同社の転職市場天気図を【別表】にまとめた。
事業部長の多田洋祐氏は転職市場をこう分析する。
「最近はグローバル化と情報化社会により、ビジネスサイクルが短くなっています。ひとつの市場や商品で生き抜くことが難しい時代です。そのため、いまの会社に見切りをつけて、メーカーなどでは50代の管理職の転職者も少なくありません」
人材コンサルタントの菅野宏三氏も「転職するなら来年」とこう言う。
「すでに求人を増やしているのが、大手不動産やゼネコン。増税やオリンピックで“儲かる”ことを予測できる業界です。高齢化に伴い、医療、福祉や墓石・霊園なども需要がある。調査結果で【快晴】だったソフトウエア・インターネット業界は、恒久的に人手不足。東京都だけでも1万人くらい足りないといわれています。転職すると年収が下がるというのは間違い。“ニーズ”を見極めれば、異業種だろうが高額所得者になれるチャンスはあります」