高知へ移住、電気代ゼロ…元東電社員の「自給自足」生活

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「東京電力では当時から運転日誌やデータの書き換えは日常茶飯事でした。メルトダウンを回避するための津波対策や地震対策を上司に進言しても無視され、『いくらいい仕事をしようが、おまえなんか偉くなれないんだ』とも言われました。額に汗したものが報われない学歴主義と、都合の悪いことをひた隠す隠蔽体質に見切りをつけて、辞めたのです」

 こう話すのは、元東電のプラント技術者の木村俊雄氏(49)だ。1983年に入社して退社するまで17年間、原子炉の設計・管理などを担当し、うち12年間は福島第1原発の現場にいた。退職後は、故郷である福島県大熊町に住んでいたが、東日本大震災・原発事故の後、妻子とともに高知県土佐清水市に移住した。

 高知市内からは車で2時間以上かかる過疎地域だが、目の前に広がる太平洋で趣味のサーフィンを堪能しながら、畑を借りて自給自足の暮らしをしている。その一方、当時の現場経験を生かして福島原発事故原因の検証にも取り組んでいる。津波到達以前に福島第1原発の配管などが重大な損傷を受けたとする「地震原因(損傷)説」を強く主張。津波による全電源喪失が事故原因とする東電の「津波原因説」に疑問を投げかけ、朝日新聞の連載「プロメテウスの罠」でも、数回にわたって紹介された。

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