売りさばく業者も…個人情報ダダ漏れ公衆無線LANの怖さ
利便性か安全性か。
急速に普及している無料の公衆無線LANサービスをめぐり、ギョッとする実態が明るみになった。成田、関西、神戸の3空港が提供する無線LANで、通信内容が丸裸でやりとりされていることが神戸大大学院の森井昌克教授(情報通信工学)の実地調査で分かった。いずれも無線LANを暗号化していないためで、解析ソフトを入れたPCなどを使えば、周囲の通信内容を簡単にのぞき見できる状態だという。
公衆無線LANを利用できる公共施設や飲食店、コンビニは全国に約90万カ所。スマホの通信料金を節約しようと、外出先で無線LANを利用するユーザーは少なくない。
飲食店などでよく見かける「FREESPOT」は1万1780拠点あり、PC周辺機器大手のバッファローが主宰し、FREESPOT協議会が運営している。
「無線LANの普及を目的に活動しているので、無料で環境整備をお手伝いしています。通信の暗号化は店舗の判断にお任せしているので、詳細は把握しておりません」(広報担当者)