ロボット、電話サポート、家事代行…別居老親の“話し相手”
老人の会話不足が深刻だ。厚労省によると、「一日誰とも会話しない日がある(電話含む)」と答えた独り暮らしの高齢者(65歳以上)は、男性50.0%、女性37.2%。とくに男性は「2週間に1回以下」が16.7%もいた。離れて暮らす老親は大丈夫か。敬老の日を前に対策を考えた。
「まーくんて呼んでね」
「は~い、呼んだ」
「元気、もりもり。葉っぱの緑がきれいだね」
“5歳の男の子”が語りかけてくる。だが、実物は、音声認識機能を備えた高齢者向けロボット「おしゃべりまーくん」だ。
「6月には韓国MBCテレビの取材を受け、高齢化社会の最新機器として紹介されました。簡単な会話のほか、季節に合わせた20曲の歌を歌うこともできます」(製造・販売元の「パートナーズ」広報担当者)
価格は1万8000円(税別)で、今月15日の敬老の日を前にして問い合わせが増えているという。同じタイプのロボットには、「うなずきかぼちゃん」(税別2万円・ピップ)もある。
福祉事業者向けの会話型ロボットもある。人工知能を搭載した「パルロ」(富士ソフト・67万円)や、インターネットの最新ニュースも読み上げる「ロボトーク」(岡村製作所・47万2500円)だ。