新しい賃貸の形式 「DIY」と「カスタマイズ」のメリットは?
「DIY賃貸」「カスタマイズ賃貸」という言葉をご存じだろうか。これまで、マンションの賃貸契約といえば、商慣行上、借り手のリフォームは原則禁止だった。それに対し、これらの“新しい賃貸形式”は、借り手のリフォームを大幅に認めたもの。借り手は自分好みのリフォームが許される。
「DIY賃貸」とは、借り手が主導権を持って部屋をリフォームするもの。3LDKをワンルームにしようが構わない。ただし、リフォーム費用は借り手が負担する。
一方の「カスタマイズ賃貸」は、借り手と貸し手が相談しながらリフォームする。費用は原則貸し手だが、話し合いによって一部借り手が負担することもあり得る。
これからマンションを貸し出そうという人にも借りようという人にも聞き逃せないニュースだ。どんなメリット・デメリットがあるのか。リフォームやデザイナーズなどの賃貸物件を多く扱う不動産会社「グッドルーム」の小倉弘之社長は言う。
「『DIY賃貸』の場合、オーナーはまずリフォーム代金を負担しないというメリットはあります。ただし、リフォームした入居者が相当趣味的な部屋に変えている場合、その次の入居者がなかなか決まらないデメリットは覚悟しなければなりません。一方、入居者はお部屋を自分好みに変えられるというメリットがあります。ただし、費用負担は覚悟しなければなりません」