円安も影響…中国人が都心のマンションを買い漁っている
2020年の東京オリンピック開催に向け、早くも不動産が動き出し始めた。とくに中国人の買いが目立っている。マンションのモデルルームをのぞくと、中国人の姿がチラホラ。最近は中国人を呼び込もうと、大京、三菱地所レジデンス、東急不動産、三井不動産などが台湾や香港の不動産仲介会社と提携する例もある。中国人は、どんな条件の物件を狙っているのか。
6年後の東京五輪で、選手村予定地になっている場所の目の前に建設中の「ザ・パークハウス晴海タワーズ」。そのモデルルームは、中国語の通訳の声が響いていた。
都内の不動産価格は、上海や台湾の台北などに比べて相対的に安く、これに最近の円安も加わって、中国人の購入意欲が高まっているのだ。
中国人向け不動産仲介を行う「ユーエスマネジメンツ」(池袋)の担当者が言う。
「予算は1億円くらいで、投資目的にマンションなどを探している中国人は多い。先月も港区の2億3000万円、中央区の2億円の物件を売ったばかりです」
当然ながら、都内でマンションを買おうとするくらいの中国人は、不動産に対してもそれなりの目利きが多い。彼らが購入したがる物件は、それすなわち優良物件の可能性が高いといっていいだろう。