マイナス金利時代の資産運用 「老後の備え」に何をすべきか
老後生活は「心配である」と回答した世帯は80.6%に達した。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(2015年)の結果だ。
心配の理由は「年金や保険が十分ではないから」(72.5%)。しかも、マイナス金利に突入し、普通預金の金利は0.001%。100万円を預けて、利息は年10円だ。マイナス金利は他の金融商品にも波及し、貯蓄型の生保は成り立たなくなっていく。
いったい庶民は、どうやって老後に備えればいいのか。
「資産運用としてメリットが高いのは確定拠出年金で、税制優遇が魅力です。所得税や住民税などの約3割が戻ってきます。毎月5万円を積み立てると、年間で60万円。年収にもよりますが、確定申告すれば、18万円ほどがキャッシュバックされます。マイナス金利時代には有効な運用方法といえます」(ファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏)