元大関・増位山志郎さん死去「人生は短い、好きなことをやるんだ」…常に新しいことに挑戦し続けた
力士、歌手、画家、ちゃんこ店経営と、多彩な顔を持っていた元大関・増位山太志郎さんが15日、肝不全で亡くなった。76歳だった。
2021年に日刊ゲンダイの連載「多芸多趣味は老い知らず」で自らの人生哲学を語った増位山さん。その言葉からは、常に新しいことに挑戦し続ける姿勢が伝わってくる。増位山さんは目を輝かせながらこう話していた。
「僕は割と何でも興味を持つ方です。カメラに凝ったり、刀に凝ったり、骨董品を集めたり。これまでにいろんなペットも飼いました。人はとにかくいろんなことに興味を持つことがいいと思う。人生は短いからね。背伸びしなくてもいいからこれやってみたいなとか、好きだなということをやれる範囲でやってみる」
■親子二代大関の苦労と誇り
父・先代増位山も大関として名を馳せた増位山さん。親子二代大関という偉業の裏には、父の厳しい指導があった。父への思いを問うと、静かに頷いた。
「親父の育て方は納得しています」
力士になってからの父親は怒らなくなったという。