高齢者がカモにされる 「マイナス金利詐欺」専門家が危惧
黒田日銀のマイナス金利自体が詐欺的だが、マイナス金利政策によってますます増えそうなのが詐欺集団だ。悪徳商法評論家・多田文明氏がこう警鐘を鳴らす。
「黒田総裁は“個人の預金金利はマイナスにならない”と言いますが、高齢者のほとんどは意味をきちんと理解していないでしょう。『マイナス金利で預金が目減りしますよ。今すぐ引き出してうちに預けてください。投資した方がお得ですよ』とだますマイナス金利詐欺が続出すると思います」
昨年の振り込め詐欺などの「特殊詐欺」の被害額は476億円。依然として高水準だ。
「警察は“6年ぶりに減少した”と胸を張っていますが、減ったのは東京、大阪など大都市だけで、福岡や仙台などの地方都市ではむしろ被害が増加しています。昨年、『下流老人』が流行語大賞にノミネートされましたが、年金暮らしで生活不安に怯えている高齢者はカモにされやすい。去年は、東京・練馬の75歳の女性が、自宅でタンス預金していた1億円をオレオレ詐欺グループにごっそり持っていかれる事件が起きました。同じような事件が多発すると思います」(多田文明氏)
つくづく、罪深い日銀総裁である。