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曽我和弘
著者のコラム一覧
曽我和弘

大学卒業後、ゴルフ雑誌や米国医学雑誌の編集を経て、あまから手帖社に入社。一貫して雑誌畑を歩む。99年にクリエイターズ・ファクトリーを設立。食分野を中心に取材・執筆のほか、食文化の継承や食の流行を作ったりと多方面で活躍。JR大阪駅構内などの飲食店もプロデュース。駅ナカビジネスの仕掛け人とも呼ばれる。現在は大阪樟蔭女子大で講師も務め、関西食文化研究会座長でもある。

矢場とん 大阪松竹座店(道頓堀)大阪で味わう名古屋めし

 一時期ブームとなった名古屋めしをリードしてきたのが「矢場とん」。ここで出される味噌かつが今では名古屋名物となったそのジャンルのルーツ。たまたま屋台で客が串かつをどて鍋に漬けたのを見て、同店の初代・鈴木義夫さんが味噌かつを思いついたのが始まりである。

 名古屋ではすでにお馴染みの矢場とんだが、関西には一軒もなかった。それが昨年6月に道頓堀の松竹座の地下に〝初上陸〟を果たした。

「名古屋の味噌かつは八丁味噌の印象が強いかもしれませんが、うちのは1年半熟成させた天然醸造の豆味噌でタレを作っています。味が濃すぎても胸焼けしそうなしつこい味になるので、そのバランスが大事」と吉田店長。確かに彼が言うように八丁味噌で作ったものよりは甘くなく、かといってしっかりした味が伝わってくる。

 矢場とんといえば、「わらじとんかつ」(1296円)が有名。これは一枚の豚肉を叩いて広げているのではなく、厚切りしたものを中央で切り開き、それに衣をつけて揚げてタレをかけている。

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