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曽我和弘
著者のコラム一覧
曽我和弘

大学卒業後、ゴルフ雑誌や米国医学雑誌の編集を経て、あまから手帖社に入社。一貫して雑誌畑を歩む。99年にクリエイターズ・ファクトリーを設立。食分野を中心に取材・執筆のほか、食文化の継承や食の流行を作ったりと多方面で活躍。JR大阪駅構内などの飲食店もプロデュース。駅ナカビジネスの仕掛け人とも呼ばれる。現在は大阪樟蔭女子大で講師も務め、関西食文化研究会座長でもある。

にしか和(三田)地元野菜と天然の魚にこだわる“くずし割烹”

 一時期、くずし割烹が脚光を浴びた。その流行の主はギ園の「枝魯枝魯(ぎろぎろ)」。その店主はパリにまで進出したほどの勢いだった。くずし割烹とは会席の概念にとらわれない独創的な日本料理をさす。お高く止まらず、日常使いできるものがそれにあたる。

 JR三田駅前に8月下旬にお目見えした「にしか和」もその類い。三田駅前にある人気和食店で長年働いてきた西川弘之さんが独立して営む割烹なのだ。西川さんは、大箱気味の店ではできなかった細かい仕事を自店でしようとしている。

 たとえば味噌汁は、だしを利かし、三田味噌を主張させない味付けに。薄いはずなのになぜかうま味がある不思議な味わいだ。名物の鯛めし(2人前2000円)も地元のコシヒカリを用い、土鍋で炊いたもの。米どころ三田の良さを出すために淡い味に調えている。

 看板に“地魚料理”とあるが、三田は海に面さず、魚が取れないはずと思って聞くと、「漁師町レベルの魚の新鮮さを表現できるほど上物を仕入れています」との答え。天然ものしか使わないこだわりがあり、あえてそう表現したのだという。

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