政府が2月に閣議決定 年金支給開始“70歳以降”は得なのか
現在、公的年金の支給開始年齢は65歳だが、本人が希望すれば前倒しで60歳からの受け取りが可能だ。ところが政府は、2月16日に閣議決定した「高齢社会対策大綱」で、70歳以降からでも支給開始年齢を選択できるように盛り込んだ。
人生100年時代が来るなかで、果たして年金の受け取りは60歳からもらう方がトクなのか、それとも70歳すぎからもらう方がトクなのか、国民にとっては大きな問題だ。60歳から繰り上げて受給すると65歳からの支給開始に比べ、1カ月につき0・5%減額され、逆に支給開始を遅らせれば1カ月につき0・7%増額になる。
「60歳からもらい始めると、65歳からの人に比べ0・5%×12カ月×5年で30%低い金額になる。また70歳から繰り下げてもらえば、65歳からもらう人に比べ60カ月分の42%が増額、75歳からだと84%の増額になります」(ファイナンシャルプランナーの村井英一氏)