消化器系のがんを誘発 2つの毒に汚染されている日本野菜

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 ホウレン草やキュウリなどの野菜は、化学肥料を大量にまくと硝酸態窒素が過多になる。硝酸態窒素は乳幼児には猛毒であり、大人では消化器系のがんを誘発するとされている。

 EUでは硝酸態窒素の残留基準値を平均3000ppm以下にしているが、日本では1万ppmを超えるものが普通に売られている。

 実はこの硝酸態窒素、害虫の大好物なのである。虫は植物の中の窒素をエネルギーにしているからだ。つまり、硝酸態窒素が多い作物は害虫が集まりやすい。すると農家は、こりゃ、大変だとなって、さらに農薬をまくことになる。

 有機栽培は難しいという農家は、化学肥料をまきすぎだからである。

 実際に有機JASで栽培している農家から、こんなことを聞いた。

「うちは無農薬にして、もう30年になります。今では野菜にしても何の苦労もないし、現場で困るということもないですね。たぶん化学肥料で育てている方の収穫量とあまり変わらないんじゃないかと思います。でも最初の5年ぐらいは大変でした。病気というより、虫が来るんですね。当然、収穫量はガタ落ちです。でも、毎年、しっかり発酵させた鶏糞を入れていると、だんだん虫がつかなくなりました。虫のほうで忌避するようになります。もともと人間と虫は、食べ物を取り合いしないようにすみ分けていたはず。ところが、化学肥料の登場で虫に都合のいい野菜を一斉に作り始めたわけです。都合のいいというのは硝酸態窒素が多い野菜ですね。人間には便利になったけれども虫も集まってきます。すると、さらに農薬をかけることになり、硝酸態窒素の害と農薬の害がダブルで人間に襲いかかるわけです。そうではなくて、虫が嫌いで人間が健康になる野菜を作れば、虫は逃げていくのです」

 日本の野菜作りはどこかで間違ったのかもしれない。工業製品のようなきれいな野菜を作ろうとして大量の化学肥料をまき、それが虫を呼ぶようになると、今度は大量の農薬をまくようになる。まるで悪のスパイラルに入ってしまったかのようだ。(つづく)

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