西潟正人
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西潟正人

魚の伝道師。東京海洋大海洋生命科学部非常勤講師(魚食文化論)。

「クロダイ」は金串に刺して火取りし皮つきのまま刺し身に

公開日: 更新日:

 赤いマダイに対して、黒いクロダイ。日本でタイの名がつく魚は350種を超えるが、タイ科は13種ほどしかない。“あやかりタイ”が多い中で、クロダイは正真正銘のタイ科の魚だ。

 本州以南の岩礁域にいて、港から河口にも入り込む。足元に潜むタイとあっては、釣り人の格好の的だ。クロダイは食味より、もっぱら釣り人気で勝っていた。庄内藩が推奨したという“勝負、勝負”のクロダイ釣りである。

 関東では、幼魚をチンチン、若魚をカイズ、成魚になってクロダイと呼ぶ。ところがこの魚、ケイズと呼んで正統らしい。明治の文豪、幸田露伴の一説。「カイズは訛(なま)りで、系図を言えば鯛のうち、系図鯛を略してケイズという」と、江戸前の釣り風景を描写した「幻談」にある。

 関西では、クロダイをチヌと呼ぶ。いずこも釣り人ばかりが血眼で、魚屋に並ぶとゲス扱い。鯛は、赤色が好まれるようだ。

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