吉川良さん<2>生活安定のためバーテンから画廊に転職し…

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 23歳のとき、吉川さんは、まる4年間離れていた東京に舞い戻る。

「キッカケは、ある時古本屋で手にした一冊の本。ヘンリー・ミラーの短編集でした。ページをペラペラとめくっていると、突然、“ここが私の祖国だ”という1行に、ビビッときたんです。なんでだろうね。自分に問いかけられているような気がしたんです。“おまえの祖国はどこだ?”って。

 東京――の2文字が頭をよぎった。“生まれた所に背中を向けて生きてる場合じゃない”と思ったね。ほかの部分は忘れてしまったのに、“ここが私の祖国だ”の言葉が頭から離れなかった。大学を辞めて、逃げるように実家を離れたわけだけど、慌てて東京に戻りましたよ」

 原宿・竹下通り。昭和30年代半ば、いまの喧騒はなかった。吉川さんはこの路地の一角にアパートを借りる。

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