田丸昇
著者のコラム一覧
田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

大山康晴名人超え歴代最多1434勝の羽生善治九段に漂う凄み

公開日: 更新日:

 1986(昭和61)年1月31日。羽生善治四段(当時15)は王将戦で宮田利男六段(同33)と対戦した。メディアは天才の誉れが高い羽生のデビュー戦に注目し、多くの報道陣が集まった。他の対局者も羽生の戦いぶりをたまに見にきた。

 羽生は周囲の視線を気にする様子はなく、乱れがちな髪をかきむしったり、時にはあくびをしたりした。早くも大物感が漂っていた。そして、終盤で鮮やかな寄せの決め手を放ち、デビュー戦を勝利で飾った。

 終局後の感想戦を、羽生の背後からそっと見ていたのは谷川浩司前名人(同23)だった。83年に最年少記録の21歳で名人を獲得し、後年には羽生とタイトル戦で数多く対戦して歴史に残る名勝負を繰り広げた。そうした予感を当時からすでに抱いていたのかもしれない。

 羽生のデビュー当時の将棋について「高校野球の優勝投手のように完成されていて、粗削りの魅力がない」と、辛口の見方をした棋士もいた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタク長女が破局 ハンパが許せなかった工藤静香の怒り

  2. 2

    三浦春馬さんに金銭を無心か…「母親の過去」と死の動機

  3. 3

    三浦春馬さん“遺書”に記された孤独と苦心惨憺…鬱状態にも

  4. 4

    “手越砲”被弾のAKB柏木由紀 アイドル道と強心臓に揺ぎなし

  5. 5

    三浦春馬「14年ギャラクシー賞」贈賞式ドタキャンの不可解

  6. 6

    三浦春馬さん“前兆なき死”の謎…直前に何か物凄いことが?

  7. 7

    山下智久 現役JKお持ち帰り報道で忍び寄る“最悪シナリオ”

  8. 8

    死者・重症者が8月急増「9月が怖い」の声と安倍首相の無策

  9. 9

    野党「合流新党」は150人規模の勢力に 分裂期待の自民落胆

  10. 10

    グロッキーな安倍首相 小池知事の“夏休み妨害”に怒り心頭

もっと見る