田丸昇
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田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

「角使いの名手」升田幸三の遺伝子を受け継ぐ豊島将之名人

公開日: 更新日:

 今年の名人戦7番勝負は、佐藤天彦名人(31)に豊島将之二冠(29=棋聖・王位)が初めて挑戦した。佐藤が防衛して名人戦で4連覇すれば、「永世名人」の取得まであと1期となる。豊島が名人を獲得すれば、現在最多の「三冠」となる。

 いずれにしても、拮抗した勝負が繰り広げられると予想された。しかし、第3局で佐藤が自玉の詰み筋を見落としたのが響き、豊島が3連勝する意外な展開となった。

 第4局は5月中旬に行われた。戦型はプロ棋界で流行している角換わり腰掛け銀。激しい戦いで一気に終盤に突入することもある。本局は中盤でお互いに手詰まりに陥り、同一手順が繰り返されて無勝負になる「千日手」が懸念された。

 豊島はそんな状況で、果断の一手を指した。中段に打った図の先手1六角だ。次に先手3四角と歩を取って先手2三角成で2筋を破る狙いがある。後手4三銀と受ければ、先手6六歩後手同歩先手6五歩と角を攻めていい。また後手4三玉は、先手2四歩後手同歩先手同飛で次に先手3四角が生じる。佐藤は先手1六角を警戒してなかったという。

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