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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

慶応幼稚舎の教育を国内最高峰と勘違いする生徒たち

公開日: 更新日:

 そうした中で「幼稚舎のプリンス」という敬称をつけられているのがファーストリテイリング(ユニクロ)、ロッテリア、ローソンなどでトップを歴任したプロ経営者・玉塚元一(現デジタルハーツホールディングス社長)だ。慶応大4年の時にはキャプテンを務め、大学選手権準優勝。決勝では平尾誠二を擁する同志社大に惜敗した。

ラグビー選手としてのたくましさを持ちながらも、どこか育ちの良さがにじみ出ている。そうしたところがビジネスの世界に飛び込んでからも、持てはやされているのでしょう」

 こう話す幼稚舎時代の同級生は、玉塚を「幼稚舎出身らしいエグゼクティブ要素をすべて持ち合わせた人物」と評する。もともと、証券会社の創業家に生まれた御曹司だが、子どもの頃に会社は消滅。その品格は家柄よりも、幼稚舎で培われたものだ。

 幼稚舎教育が目指すのは、世界に通用する国際人を育て上げること。そのために、145年前に同校が創立されるとすぐに、英語の授業を取り入れている。しかも、1年生の時から英語に親しむカリキュラムが組まれているのだ。

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