著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

慶応幼稚舎の教育を国内最高峰と勘違いする生徒たち

公開日: 更新日:

「お受験」(小学校受験)といえば、真っ先に名前が挙がるのが「慶応幼稚舎」。まぎれもなく、人気ナンバーワンの名門小学校だ。その魅力は慶応大までエスカレーター式に上がれることばかりではない。セレブ家庭の子弟が集まっているだけに、将来につながる人脈がここでつくられるのだ。それは、幼稚舎出身者の財界での活躍ぶりを見ても一目瞭然。

■2000万円問題でお騒がせの副総理の弟もOB

 たとえば、麻生セメント会長の麻生泰。政界のお騒がせ男、麻生太郎副総理の6歳下の実弟である。太郎が初等科(小学校)3年の時から大学(政治経済学部)まで学習院なのに対し、こちらは幼稚舎から中学、高校、大学(法学部)までずっと慶応だ。

 この麻生泰について、後輩の幼稚舎OBは「リーダーシップの取れる人物」と話す。事実、6年前から九州経済連合会の会長を務め、今や「九州財界のドン的存在」(地元紙デスク)と評価も高い。

 九経連の会長職は半世紀以上、九州電力の歴代会長が務めてきたが、それ以外で同ポストに就いたのは麻生が初めて。その人脈の広さを買われてのものだった。「老後2000万円問題」など、失言を繰り返し、人望をどんどんなくす兄とはエライ違いである。

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