著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

慶応幼稚舎の教育を国内最高峰と勘違いする生徒たち

公開日: 更新日:

■給食はホテルニューオータニ

 だが、こうしたやり方の弊害もある。「中には、自身が“特権階級”だと勘違いする生徒も出てくる」(幼稚舎OB)というのだ。そうした生徒がそのまま社会人になったら悲劇だ。

 幼稚舎出身でテレビ局に勤めるみのもんたの次男が窃盗未遂容疑で逮捕されたのは、2013年9月のことだった。路上で酔って寝ていた男性のキャッシュカードを抜き取り、コンビニのATMで現金を引き出そうとしたもの。甘やかし放題に育てた父としての責任はあるとはいえ、この事件のせいで、みのもんたはテレビのレギュラーの大半を失うことになってしまった。

 OBの犯罪はそれだけではない。昨年1月にはラッパーのUZIが自宅に乾燥大麻600グラムを所持していた疑いで逮捕され、懲役3年(執行猶予5年)の判決を受けた。幼稚舎時代はロールスロイスで送り迎えされていたという。同年9月には幼稚舎出身の慶応大現役生がやはり大麻所持で逮捕されている。

「国内最高峰の小学校」と評される幼稚舎だが、至るところに落とし穴はあるようだ。(敬称略)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波