早大政経学部が共通テスト導入「数学必須」にしたウラ事情
早稲田大が政経学部の2021年年度入試から「数学」を必須科目にすると発表し、注目を集めている。「センター試験」に代わって同年1月から実施される「共通テスト」を導入するという。
「これまでの入試でも日本史、世界史より数学受験の割合が一番多いことも背景にあります。本学の入試改革説明会に出席した政経学部の教授は、『政経学部の数学の入試問題は特有のものが多くて難しい。受験生の負担を減らすためにも共通テストの導入を』と話していました。また、社会のニーズとして政治や経済の分野で統計学の重要性が高まっているので、数学Ⅰ・Aを学んできた学生を求めています」
早大広報担当者はそう説明するが、初めて“数学必須”に踏み切ったのには、他にも理由がありそうだ。
早大政経学部は言わずと知れた私大文系の“最高峰”だが、最近は同学部生の学力低下を指摘する声もある。