河合敦さん<3>授業が成立しない…定時制高校で重ねた苦労

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 同期は皆、高校教師として教壇に立っているのに自分は……。この不公平感から河合さんは歴史研究にベクトルを向けるように。生徒と養護学校付近の山々に出かけるうち、町田市の山城に興味を持ち、論文にまとめ上げたのだ。

「それを雑誌に投稿したら郷土研究優秀賞をもらったんです。雑誌に書くようになったのはコレがキッカケ。養護学校に行ってなかったら、今のボクはないと思います」

 その養護学校で3年が経ち1年生で担任になった生徒が卒業。河合さんは、すかさず異動希望を出す。意外にも通ってしまったが、赴任先は定時制高校だった。午後3時すぎに出勤し5時前から9時までの授業の日々がスタートしたが……。

「それが、授業が成立しないんです。生徒の大半が、寝てるか、漫画を読んでいるか、ウォークマンを聴いている。教室から勝手に出ていってしまう生徒もいました。もともと学力がキビシイ生徒や、全日制で問題を起こしていられなくなった生徒もいた。“笑う”という漢字が読めない子も。授業に向かおうという姿勢が足りなかった。さほど年齢も違わないボクなんか相手にされないんです。

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