白川優子さん<1>夢の実現に年齢制限はないという母の言葉

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 この夏、白川さんは上野公園にある野球場で高く舞い上がる白球を追いかけていた。ボールに触るのは中学生時代に所属していたソフトボール部以来のこと。平和的な光景だが、つい最近までこれとは正反対の紛争地や貧困地帯に身を置いていた。

《50歳、60歳になって“ああ、あの時……”と後悔してほしくない。人生のピークを40歳くらいに持っていけばいいのよ》

 1999年、国境なき医師団がノーベル平和賞を受賞したニュースを見て、白川さんは7歳のころに見たドキュメンタリー番組を思い出していた。

 内容は、世界の紛争地で医療・人道援助を行う国境なき医師団の活動を描いたもの。まだ幼かったため理屈までは分からなかったが、肌感覚で医療に国境があってはならないと感じたという。

「冒頭の言葉は母からの私への助言です。自分でも気づかず、何度も母の前で『もう今からじゃムリ』『英語だってできないし……』と愚痴っていたのでしょう。その思いを察した母が、夢をかなえるのに年齢制限はないと諭してくれたのです。というのも、昭和20年生まれの母は6人きょうだいの3番目で、経済的な面から高校に通わせてもらえませんでした。それでも勉強したかった母は親に内緒で高校を受験し、合格して通い始めました。もちろん、授業料が未払いですので高校からすぐに親に連絡がいき、ほんの最初だけ通っただけで退学させられてしまった。自分がそうだったから、娘には夢を諦めてほしくなかったのだと思います」

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